アロマテラピーについて
植物は、体を移動させて身を護ることはできないが、花、葉、茎、根などから、香り成分を発することで害虫から逃れたり、子孫のために虫を誘うことで身を護っています。
それらの特殊成分を100倍近くに濃縮されたものが、エッセンシャルオイル、精油です。
みなさまは、香りによって、遠い昔の記憶が戻る、という経験をされたことはありませんか?
これは、プルースト効果というもので、(フランスの小説家、"失われた時を求めて”)、香りによって過去の記憶が戻るというものです
。脳の海馬の深いところまで香りの電気的信号が関わっていることが伺えます。
これは、香りの趣向判断する嗅索と記憶を司る海馬は、同じ大脳辺縁系にあるためと考えられています。
また、女子寮などで、生理の日が皆、同じ日に重なっていくということがあります。これは、ドミトリー効果といわれます。これで、香りと脳が深く繋がり、香りは、嗅覚から視床下部へ、そして女性ホルモンへと関連していることが伺えます。
また、精油は、嗅覚のみでなく、分子量が小さいため、皮膚から毛細血管へと入っていきます。
キャリアオイル(植物油)は、精油を”キャリア”"運ぶ”ためのオイルです。キャリアオイルが毛細血管に入る心配はありません。
毛細血管に入った精油は、体中を循環していきます。精油によって20分から60分位で全身を廻ります。
精油には、実に様々な作用があります。駆水作用、鎮痛、解毒、鎮痙、血行促進、などなど多数あります。精油は、総合的に恒常性の三大調節システム、自律神経系、内分泌系、免疫系を支えてくれる貴重な自然からの贈り物なのです。
現代の日本人は、少し臭いに敏感になり、消臭グッズがスーパーの棚を満たしておりますが、どう見ても、現代人の嗅覚は、古代人の危険を察知するための、あるいは、獲物を察知するための嗅覚の敏感さとは違うもので、ストレス的なものではないかと私自身は考えております。